30周年記念デジタルブック
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食レポデータベースの公開生物の遺伝情報を大規模解析するゲノミクスを中心に進めてきたかずさDNA研究所ですが、遺伝情報に基づく機能発現の担い手であるタンパク質を大規模解析するプロテオミクス、さらにタンパク質である酵素が作り出す様々な代謝物を大規模解析するメタボロミクス(三者を総合してオミックス解析と言います)も進めています。2008年にトマトの成分組成を一挙に解析する方法を開発した後、受託解析、および、2022年の食レポデータベースの公開など、メタボロミクスも研究所の活動に横断的に関わっています。島津製作所・九州大学との共同ラボ設置かずさDNA研究所・九州大学・島津製作所は、島津製作所本社(京都)の研究開発棟ヘルスケアR&DセンターにAuto Biomolecular analysis Systematization Laboratory(通称:ABiS Lab.、エビスラボ)を開設しました。19ベニクラゲのゲノムを解読若返りで知られるベニクラゲのゲノムを解読し、脱分化・再分化の過程で特徴的に発現している遺伝子を特定しました。このように植物以外にもゲノム解読を進めており、2020年イエネコ、2023ホンシメジ、マツタケなどのゲノム解読を報告しています。2022年(令和4年)•トウガラシ(鷹の爪)のゲノムを解読•Th2細胞の分化をプロテオゲノミクスで解析•ホンシメジのゲノム解読•ベンザミアナタバコのゲノム解読•サブクローバの高精度ゲノム解読•桜の開花予想キット開発のクラウドファンディング•島津製作所・九州大学との共同ラボ設置•マタタビ属(キウイフルーツ)の性決定機構の解明•マツタケのゲノム解読•栽培カキのゲノム解読•ソバのゲノム解読•植物のゲノム関連情報データベース Plant GARDENの開発•タイヌビエのゲノム解読2023年(令和5年)

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