16▲ツルマメの花◀ダイスの実(枝豆)桜島大根のゲノム解読2000年に高等植物として世界最初にゲノム解読したシロイヌナズナは、モデル植物として重要な意義がありましたが、同時に主要な農作物を構成するアブラナ科を代表するものでもありました。その後、2011年のハクサイ、2014年のダイコン、2020年の桜島大根へとゲノム解読を展開しました。サクラ(ソメイヨシノ)のゲノム解読多くの実用植物のゲノムを解読する一連の研究で、サクラについては2017年のオウトウに続きソメイヨシノのゲノム解読を発表しています。これは2022年のカワヅザクラ、アタミザクラのゲノム解読、ソメイヨシノの原木探索、ソメイヨシノ開花予想検査キット開発のクラウドファンディングなどに展開されて行きます。またサクラが属するバラ科としては、2013年イチゴ、2017年ノイバラ、2021二十世紀ナシのゲノム解読などとも関連します。写真はソメイヨシノ原木が植えられている上野恩賜公園のものです。野生ダイズのゲノム解読かずさDNA研究所は食料問題解決の視点から窒素固定菌と共生するマメ科植物のゲノム解析を進めてきました。2008年ミヤコグサのゲノム解読を皮切りに、2014年野生ダイズの耐塩性遺伝子を同定、アズキのEST-SSRマーカー開発、根粒の数を調節する転写因子の発見、2015年ラッカセイの新しい遺伝様式の発見、2016年ラッカセイ祖先種のゲノム解読、サブクローバーのゲノム解読、ラッカセイの新しいゲノム育種法の開発、2018年ラッカセイのさび病・黒渋病抵抗性遺伝子の同定、2019年野生ダイズのゲノム解読、ラッカセイ栽培種のゲノム解読、2021年ホースグラムのゲノム解読、ヤハズエンドウのゲノム解読、2022年甘草のゲノム解読などと進めてきました。2019年(令和元年)•イヌビワのゲノム解読•柿(マメガキ)のゲノム解読•高深度プロテオーム解析法の開発•新生児を対象とした脊髄性筋萎縮症(SMA)の検査を開始•乾燥ろ紙血の簡便高感度なプロテオーム分析法の開発•イエネコのゲノム解読•桜島大根のゲノム解読•アジサイのゲノム解読•環境DNA解析の共同プロジェクトに参加•国立遺伝学研究所と連携協定を締結•糞便のプロテオミクスで胆道閉鎖症の診断マーカー候補の発見2020年(令和2年)
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