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研究成果

アズキのEST-SSRマーカーの開発とVigna属の進化について

〜Vigna属作物の地域種の保全と新品種の開発に道〜

2014年9月4日


 アズキやササゲが属するVigna属(ササゲ属)の作物はアジアやアフリカで食用として広く利用されています。
 かずさDNA研究所で開発したアズキのDNAマーカーを用いて、タイのKasetsart大学および農業生物資源研究所でvigna属の(8分類群)7種、合計268系統の遺伝子型を調査しました。
 解析した種のうち、V. hirtella(タイ北部に自生する野生種)は種内の多様性が最も高いことが明らかとなりました。
 Vigna属の中では唯一の4倍体種で、奄美半島以南に分布するオオヤブツルアズキ(Vigna reflexo-pilosa)の祖先はV. trinerviaとV. hirtellaである可能性が高いことが明らかとなりました。
 また、オオヤブツルアズキの栽培種である、creole beanは最近になって栽培化されたことが明らかとなりました。

解析の結果は、PLOS ONE誌で2014年9月2日にオンライン公開しました。
PLOS ONE(オープンアクセス、英語): http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0104990