効率的に品種改良を行うための新しい方法を開発しました。

2016/3/4

研究開発

~ゲノム情報を活用した品種改良~

(公財)かずさDNA研究所では、シロイヌナズナやトマトをはじめとする、さまざまな植物種のゲノムの解析とともに、ゲノム情報をもちいた実用作物の品種改良のための技術開発に取り組んでいます。
次世代シーケンサーの導入により、植物でもゲノム解析のコストは下がってきていますが、実用植物には多くの種類があり、新しい技術の恩恵を受けることができる植物種はイネやトマトなどに限られています。

このたび、かずさDNA研究所では、実用植物の遺伝型分析を効率化する方法として、ゲノムの一部のDNA配列を再現性よく決める方法(ddRAD-seq解析*)を導入しました。
この方法を活用した育種により、従来型の育種では困難とされていた、収量を上げる、甘くておいしい実をつけるなど、多数の遺伝子が関与する形質の選抜育種を効率的に行うことができるようになります。

研究成果は、DNA Research誌にて2016年2月29日にオンライン公開されています。
論文(英文)は以下のサイトからご覧いただけます。
http://dnaresearch.oxfordjournals.org/content/early/2016/02/29/dnares.dsw004.abstract

*ddRAD-seq解析:2種類の制限酵素でゲノムを切断し、両端が別々の制限酵素で切断された断片のみを次世代シーケンサーで解析するもので、ゲノムの0.1~1%を株や品種が違っても、ゲノム上の同じ領域を再現性良く読むことができ、塩基配列の違いを容易に比較することができる。

※本研究はJSPS科研費24710237の助成を受けたものです。