遺伝子活性化の仕組みを生きた細胞内で観察した研究成果が論文で発表されました。

2014/9/29

研究開発

~2014年9月22日のNatureのオンライン速報に掲載~

-転写制御にはたらくヒストン標識の役割を解明-

 生体内で様々な役割を果たしているタンパク質は、DNAから転写されたmRNAをもとに合成されます。この転写は遺伝子領域で起こりますが、RNAポリメラーゼIIと呼ばれる酵素がDNAに結合しmRNAを転写します。また、細胞内でDNAと複合体を形成するヒストンは、アセチル化やメチル化の修飾により遺伝子の活性や抑制化に関係しています。今回の研究では、ヒストンH3のアセチル化と転写を行うRNAポリメラーゼIIを同時に生細胞で可視化し、数理モデルと合わせた解析により、ヒストンH3アセチル化が転写因子のDNAへの結合と転写の伸長反応の両方に働くことを突き止めました。

 この研究は、東京工業大学大学院生命理工学研究科の木村宏教授と米国コロラド州立大学の スタセビッチ・ティモシー助教授(元・大阪大学大学院生命機能研究科)らが進め、九州大学、モノクローナル抗体研究所、かずさ DNA 研究所などが研究に参加しました。かずさDNA研究所はヒストン修飾に関わる酵素の遺伝子発現クローンセットを作製し解析に貢献しました。

詳しくは東京工業大学のプレスリリースをご覧下さい。:http://www.titech.ac.jp/news/2014/028540.html