かずさDNA研究所はMDSプロテオミクス社(カナダ)と共同研究開発を開始

2002/1/31

研究開発

ヒトDNAを基礎とした海外との共同研究開発として日本初

かずさDNA研究所は、この度DNAの機能に基づく新薬研究開発を目指してMDSプロテオミクス社(カナダ)(以下「MDSーP社」という。)と、タンパク質の相互作用に関する研究開発について契約を締結し、共同研究開発を開始した。この共同研究開発は、かずさDNA研究所が発見したヒトcDNAクローンに由来するタンパク質を用いて、これらのタンパク質と相互作用するタンパク質を新たに発見する目的で行うものであり、この研究の成果は、様々な疾患の原因の解明やそれに対する新しい医薬品の開発につながるものと期待される。

なお、cDNAの研究成果をもとに日本の研究所が海外との共同研究開発を行う初めてのケースとなる。

かずさDNA研究所では、数千種に及ぶ分子量の大きいタンパク質を設計するヒトの新規cDNAを発見し、それらの塩基配列、発現情報などの研究を進めてきた。これらのcDNAは世界に類のないコレクションであり、生物学上あるいは産業上非常に意味のあるものと考えられている。

一方、ヘルスケアに関する世界的企業MDS社の子会社であるMDSーP社は、同社の持つユニークな手法により従来からタンパク質間の相互作用に関して世界的レベルの研究を進め、それを将来の新薬の開発につなげようとする企業である。

かずさDNA研究所は今回、ヒトcDNAクローンをMDSーP社に提供し、MDSーP社ではこのクローン由来のタンパク質を用いて、タンパク質間の相互作用の解析に関する共同研究開発を実施することで合意し、両者間で契約を締結した。本研究開発により得られる成果は、様々な疾患の原因の解明やそれに対する新しい医薬品の開発に役立つものと期待される。

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