生体物質解析センターは、独自の高精度なin-house解析ソフトウェアや高網羅的な分離分析技術(LC/TOF MS)などを組み合わせて、脂質全般を対象とした最先端のノンバイアス型のリピドミクス解析を展開しています。また、生体中の極微量な活性脂質(ステロール類や酸化脂肪酸など)を捉えるために、高深度なフォーカス型の解析(LC/TQ MS)の技術開発も進めており、他にはない広範囲な脂質代謝のフォローアップに取り組んでいます。
高網羅的な脂質解析
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- 脂質ノンバイアス解析:高網羅的な脂質代謝物の同定・相対定量解析
- 取得データ目安
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独自の先端的なin-house同定ソフトウェアや分離分析技術による脂質の網羅的なスクリーニング(500〜1000分子程度を同定想定)
対象
遊離脂肪酸(中鎖~極長鎖型)、リゾリン脂質類、リン脂質類、スフィンゴイド類(S1Pを含む)、セラミド類、糖セラミド類(ガングリオシドなど)、グリセロ脂質類(中性脂質など)、グリセロ糖脂質類(MGDGなど)、ステロールエステル類(コレステロールエステルなど)、脂肪酸代謝物(アシルカルニチン・CoAなど)、リポアミノ類(アナンダミドなど)等
標的した脂質の高深度解析
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- 脂肪酸フォーカス解析(中~長鎖脂肪酸):中~長鎖脂肪酸(総脂質中)の包括的な相対定量解析
- 取得データ目安
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C6~C24程度の脂肪酸の高分離分析(20-40分子程度を検出想定)
(短鎖脂肪酸解析をご希望の場合はご相談ください)
対象
飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸(シス型・トランス型)
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- 脂質フォーカス解析(コレステロール類):コレステロール代謝物の相対定量解析
- 取得データ目安
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コレステロール代謝物の一斉分析(30-50分子程度を同定想定)
対象
胆汁酸、コレステロールおよび前駆体、性ホルモン、副腎皮質ホルモンなど
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- 脂質フォーカス解析(酸化脂肪酸):酸化脂肪酸の相対定量解析
- 取得データ目安
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ω-3とω-6系脂肪酸(C18,20,22)由来の酸化代謝物の一斉分析(50-100分子程度を検出想定)
対象
リノール酸由来、リノレン酸由来、アラキドン酸由来、EPA由来、DHA由来など