かずさDNA研究所では、これまで様々な植物や微生物のゲノム配列や全代謝物の組成を決めてきました。蓄積された植物・微生物ゲノムの知識を活かして、これからは「DNAをしらべる」時代から「DNAを活かす」時代へ。ゲノムを使いこなすために必要とされる技術や、ゲノムの新しい活かし方を切り開いて行くのが我々の研究の目的です。
私たちの研究室では「DNAを活かす」ための研究成果を応用研究にすぐに役立てることができるように、実用植物であるトマトを主な材料として使っています。トマトはジャガイモやナスやトウガラシを含むナス科というグループを代表する植物です。さらには、トマトは果実形成のモデルでもあります。果実は物質を貯蔵するのに有望な器官ですので、植物による物質生産に直接役立てることができます。
わたしたちの研究では、ある生物の役に立つゲノムの一部を他の生物に補うこと、あるいは無機物質との組み合わせで、ゲノムの潜在的な利用法を引き出すことを目指しています。その結果は、食品や作物の高付加価値化や、新しい材料産業に役立つと期待されます。
トマトをモデルとして、人間にとって有用な成分を果実中で増加させるための研究に取り組んでいます。そのために代謝物の解析・代謝物の取得・遺伝子発現解析・遺伝子の取得など様々な技術を用います。たくさんの遺伝子を一度にトマトに導入する方法も開発中。またトマトのほかにも千葉県で生産されている野菜・果物の代謝物分析をおこなって、データベース化を進めています。
植物の様々な成分はどのような形で体内に取り込まれるのでしょうか?それを明らかにするために動物や人の血液・尿中の食物由来成分の分析を行なっています。
植物に含まれる代謝成分はタンパク質と結合し、タンパク質や遺伝子の働きに影響を与えます。微生物アッセイ系等を用いて代謝成分とタンパク質・遺伝子の関係を調べます。
ナノテクは工業で広く使われるようになって来ましたが、植物にナノテクを応用できないでしょうか?私たちはイネやトマトを用いてナノ構造構築にチャレンジを始めています。

| 柴田 大輔 | 室長 | shibata at kazusa.or.jp |
| 小田原 真樹 | 研究員 | odahara at kazusa.or.jp |
| 須田 邦裕 | 技術員 | |
| 倉林 篤史 | 技術員 | |
| 佐々木 亮介 | プロジェクト技術員 |