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2015食品開発セミナー開催報告

「新たな食品の機能性表示開発に役立つメタボローム解析」

栄養機能食品及び特定保健用食品(トクホ)に続いて、2015年4月から「食品の新たな機能性表示制度」が施行されたことを受けて、生鮮品、加工食品やサプリメントなどの食品全般に、新たな機能性の表示ができるようになりました。 ?食品に含まれる代謝物の表示などのニーズが益々高まることを鑑みて、今回は、かずさDNA研究所が特に最重要であると認識しております食品研究開発にテーマを限定し、「新たな食品の機能性表示開発に役立つメタボローム解析」と題したセミナーを開催いたしました。

開催日 平成27年7月3日 (金)
開催場所 都道府県会館 401号室
定員 37名

はじめに
 バイオ研究開発部機器分析グループ長 鈴木 秀幸より、本セミナー開催の趣旨説明を行いました。

プログラム
演題1:食品分析を促進させる脂質分析プラットフォーム「Lipid Search」の紹介
       三井情報株式会社   横井 靖人氏
 植物の代謝産物のひとつである生体内脂質を、大量の質量分析データから自動同定するツール「Lipid Search」をご紹介頂きました。

演題2:食品分析例を中心に現メニューの紹介
    バイオ研究開発部質量分析チーム研究員 中島 大輔
 かずさDNA研究所バイオ産業技術支援センターの生体物質解析センターで提供している『メタボローム受託解析』の中から、食品に含まれる機能性成分を解析した例をご紹介しました。

演題3:受託様式の新提案
    バイオ研究開発部機器分析グループ長 鈴木 秀幸
 かずさDNA研究所が提供する『メタボローム受託解析』の内容について、特徴も含めてご紹介しました。

演題4:食品の新規機能性表示開発に役立つ金平糖解析     
        バイオ研究開発部機器分析グループ長 鈴木 秀幸
 かずさDNA研究所で開発した、 LC- MS解析データを元に多変量解析表示が出来る相関ネットワーク解析ソフトウェア(金平糖解析ソフト)をご紹介しました。このソフトウェアを用いると、メタボローム解析データから機能性成分と同じ挙動を示す成分の抽出が可能になり、新規の機能性化合物の発見や食品の品質評価に応用できます。