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千葉県立長生高等学校との教育協定調印について

 このたび、千葉県立長生高等学校と公益財団法人かずさDNA研究所は、次世代の人材育成を目指した教育協定を結ぶことになりました。  今後、両者は協力して、高校生の学力向上を図りながら、優れた人材を発掘・育成するとともに、最先端の生命科学分野での学習を支援する事業を展開していきます。  こうした生命科学分野の研究機関と県立高等学校が本格的な教育協定を結ぶのは県内初であり、全国的に見てもきわめて先進的な取り組みであるといえます。

千葉県立長生高等学校との教育協定調印について

開 催 日 平成26年3月13日(木)
開催場所 かずさDNA研究所 特別会議室

 

〔背 景〕  

 科学技術立国を目指す我が国において、次世代を担う科学者・技術者の育成は国民的課題となっています。現在、環境、エネルギー、医療、資源、食料、放射線など、地球規模の問題が山積しています。こうした諸問題を解決し、誰もが安心して暮らすことのできる持続可能な社会を実現し、我が国が国際社会の一員としてその責任を果たしていくためには、創造的・独創的な若い研究者の育成が不可欠です。
 このような状況の中、優れた科学者・技術者を育成するためには、高校生の段階から、最先端の研究に接するとともに、科学的なリテラシーを育成し、科学を学ぶこと、研究することの意義を、体験的に深めていくことが必要です。
 この協定は、かずさDNA研究所が持つ最先端の研究成果を教育現場にフィードバックすることによって、高校生に新たな学習の場を提供するものです。今後、両者は協力して生命科学分野の教育プログラムを開発し、かずさDNA研究所の施設を利用した遺伝子解析の実習や、研究者による生徒の研究のサポートなど、幅広い分野での教育活動を展開していきます。

 千葉県立長生高等学校は、明治21年に上埴生学館として開校した伝統校で、千葉県内有数の進学校として知られています。現在、文部科学省よりSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受け、次世代を担う科学者・技術者の育成に取り組んでいます。
 かずさDNA研究所は、平成6年にDNAの構造・機能に関する研究等を目的に開設された公益財団法人で、平成12年には、世界で初めてシロイヌナズナの全ゲノム解析に成功するなど、生命科学の分野では常に世界の最先端を行く国内有数の研究機関です。